25、妊娠率を高める秘訣

妊娠力UP@基礎知識講座

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第25回(最終回): 妊娠率を高める秘訣

2年間、25回にわたって執筆してきたこの基礎知識講座ですが、今回で終了となります。
今まで、不妊の原因別にその検査や治療法について解説をしてまいりました。
今回は、最終回ということで妊娠率を高めるコツについてお話をしていきたいと思います。

行動の早さ

私は妊娠というのは最終的に神様の領域の話なので、とてもスピリチュアルな部分がある反面、その運を引き寄せるのはその人の思考法と行動によって確率がずいぶんと変わってくると思っております。

例えば、妊娠に良いことを知った時にそれについてすぐに調べ、行動に移す方はやはり妊娠しやすいのです。それはなぜかというと妊娠ということにおいては、一秒でも若い方が良いからです。

そこで妊娠率を高める秘訣は、下記の通りです。

7つの秘訣

1)出来る限り、早く専門クリニックに行って、妊孕性の検査をすること

オールアバウトで調査をしたところ、子供を欲しいと思ってからクリニックに受診するまで平均13ヶ月かかっています。これではかなりのチャンスを逃していることになります。
欲しいと思ったらすぐに医療機関に向える人は妊娠率がかなり上がります。
妊孕性(にんようせい)・・・妊娠のしやすさ。

2)夫婦共(同時期)に検査を受ける

どちらかがそんなの受けたくないと言って、長引かせるケースが意外と多いので、それを出来るだけ防ぐことも妊娠への道を切り拓きます。

3)35歳を超えていたり、若くてもAMH検査の値が低い場合は高度生殖医療を受けることも治療の選択肢に入れておくこと。

「体外受精なんて大袈裟な・・・、自然な方法だけで良いです」とこだわる方がおられますが、それはチャンスを逃していることになります。妊娠力の低下が明らかになっているのならば可能性を追求するべきです。

AMH検査・・・抗ミュラー管ホルモン(AMH)とは、卵巣の中の発育過程にある小卵胞から分泌されるホルモンで、女性の卵巣年齢を知る指標になると考えられている。

4)期限と予算を決めて、その期間は全力を尽くすこと

だらだらと行い、結果が出ないとドンドン暗い長いトンネルに入ってしまいます。自分なりの期限を決めて、その中で頑張ると結果が出やすいようです。
人間、長くは辛さに耐えられないし、耐えると妊娠しにくくなりますから。

5)もし子供ができなくても人生は楽しいことがたくさんあることを知る

もし子供ができなかったらどうしようと思い悩む方が多いですが、それは前述の通り、神の領域ですから、出来なかった時はそれに従うしかありません。でも、子供を持つだけが人生ではなく、子供がいないからこそ楽しめる人生もあります。

今はそういう多様性に寛容な時代になったのです。自分らしく生きるために今の治療を頑張っている。結果はどちらに転んでも、自分は自分を輝かせて生きると思うことが、精神を健康に保つと思います。

6)毎日、笑えること、楽しいことを作ること

不妊治療、とことん頑張って、楽しいものにして、数年後にあの時は人生の転機だったと言えるぐらいにするように意識できるといいのではないでしょうか?
そのためにも日々の楽しみを作ることはとても大切です。

私の友人は旦那さんと毎日1話ずつ、アメリカのドラマを見るのを楽しみにしているそうです。共有体験なので会話も弾むし、その間に手を握ったり、肩を組んだりとスキンシップも出来るので重宝しているとのこと。

7)今に感謝の念を持つこと

今、健康で仕事もあり、日々平和に暮らせているという当たり前のことが実はとても幸せなことだと気づくことはとても大切です。病気や怪我をして入院したり、仕ことを失ったり、家族が病気になったり、亡くなったりするといかに普通の生活が尊いものかを実感します。
そんな今の状況に感謝して生きることが、身体にも心にもいい影響を与えると思います。

「~じゃないとダメだ」というこだわりからの脱却が、すべて良い方向へ向けていく鍵になるのではないかと思います。

<最後に>

2年間にわたり、この場を提供して頂きましたザクロ屋さんに心から感謝申しあげます。
ザクロ屋さんのご尽力で多くの方に不妊治療の基礎知識が広まったと思います。

田中代表を始め、スタッフの方、全員が商品を売るだけではなく、「困っている方々になんとか貢献したい!」という気持ちを持たれていること、それが結果的に日本で一番ザクロジュースを販売しているということに結びついているように思います。

また、皆様とは別のコラムでお会いできることと思います。
長い間、お付き合い頂き、ありがとうございました。

■コラム執筆 池上文尋 氏

オールアバウト不妊症ガイドを16年に渡り担当し、これまで、日刊妊娠塾、妊娠力向上委員会や不妊治療お薬ナビ、胚培養士ドットコムなど、不妊治療に関わる多くのインターネットメディアの編集長として活躍、現在に至る。

池上先生のイラスト
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