妊活コラム/管理栄養士からあなたへ/「隠れ貧血」大丈夫?特に妊活中に大切な「鉄」

妊活コラム/管理栄養士からあなたへ

岡田明子先生執筆 妊活コラム管理栄養士からあなたへ

「隠れ貧血」大丈夫?特に妊活中に大切な「鉄」

鉄と妊活の関係

今や4人に1人は貧血の可能性があるといわれていますが、「隠れ貧血」といって、健康診断の数値が正常でも、最近疲れやすくなったり、生理痛がひどくなったという方も貧血の初期症状です。
鉄不足で貧血に悩む女性
貧血を予防する上で必要な栄養素は「鉄」です。
妊活においても赤ちゃんに血液をまわすために妊活中から「鉄貯金」をすることは必要不可欠なことなのです。

■2種類の鉄
非ヘム鉄
植物性に多く含まれ、吸収率が低いのでビタミンCを多く含む食材と一緒にとると
吸収率が高まります。

ほうれん草、ひじき、小松菜などに多く含まれています。
ほうれん草、ひじき、小松菜
ヘム鉄
動物性に多く含まれ吸収率が高く、非ヘム鉄と比べると約5倍吸収率が高いので
ヘム鉄を含む動物性食品を意識すると効率よく摂取できます。

赤身の肉、あさり、レバー、マグロなどに多く含まれています。
赤みのステーキ、あさり、マグロの刺身

■貯蔵鉄を増やそう
大切なのは「貯蔵鉄」を増やすことです。健康診断などで診る「ヘモグロビン」の数値はいわばお財布の中のお金です。お財布の中にお金があっても、貯金つまり「貯蔵鉄」がなければヘモグロビンを補うことができません。
貯蔵鉄(フェリチン値)は一般的な健康診断では出ない数値ですが病院で調べることができるので気になる方は一度調べてみるのもいいかもしれません。

ヘモグロビンとフェリチンの関係

1日に必要な鉄の推奨量は10.5mg

妊娠すると中期以降はプラス15mgも必要になります。
妊活中から鉄の補給を意識することが、妊娠後の貧血予防にもつながります。

ダイエットをしてきた方やベジタリアンの方は、特に意識して鉄のとれる食材を
とりいれていきましょう。


☆「「隠れ貧血」大丈夫?特に妊活中に大切な「鉄」」を読んだザクロちゃんのまとめ☆
・4人に1人は貧血の可能性。
・数値が正常な「貧血」もある。
・妊娠前から、「鉄貯金」をすることが大切。
・吸収率が高いのはヘム鉄。
・妊活中の鉄補給は、妊娠後の貧血予防になる。
ザクロちゃんのまとめ
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