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不妊治療ビギナー編「知ってて良かった」

不妊治療に使われる排卵誘発剤ってどんな薬?

不妊治療を進めていると排卵誘発剤の使用を勧められることがあります。そこで、排卵誘発剤とは何のために使われる薬で、どのような種類があるかをご紹介します。

 

排卵誘発剤とは

不妊治療に使用する排卵誘発剤

 

排卵誘発剤とは、排卵を促すための薬です。不妊治療では排卵がない場合やタイミング法、人工授精で妊娠率を上げるために使用したり、体外受精などの生殖補助医療のための採卵をする場合などに使います。

 

排卵誘発剤には飲み薬や注射薬があり、その種類も複数あります。
穏やかな効き目の薬から始めて、効果を見ながら場合によってはより強い効き目の薬へシフトするのが一般的です。また、飲み薬と注射を組み合わせて使うなど、症状や治療、段階に合わせて数種類の排卵誘発剤を使うことがあります。

 

排卵誘発剤の種類

・セキソビット(シクロフェニル)
排卵誘発剤の中でも副作用が少ない飲み薬です。排卵に向けて新しい卵胞を育てるために必要な卵胞刺激ホルモンを、分泌するよう脳の視床下部に作用します。副作用が少ない分、効果も弱いことがあり、不妊治療の初期の段階で使うケースが多い排卵誘発剤です。

不妊治療に使用する排卵誘発剤のひとつであるセキソビット(シクロフェニル)

添付文書(あすか製薬株式会社 セキソビット錠100mg)

http://www.aska-pharma.co.jp/iryouiyaku/upload/save_file/pi_sexovid_tab100_201501_09.pdf

 
・クロミッド(クロミフェン)
クロミッドは、不妊治療で使われることの多い排卵誘発剤です。軽い排卵障害や排卵日が不安定でタイミング法での妊娠が上手くいかない人に処方されることが多い薬です。セキソビット同様、脳の視床下部に働きかけ卵胞刺激ホルモンの分泌を促す排卵誘発剤です。

不妊治療に使用する排卵誘発剤のひとつであるクロミッド(クロミフェン)

 富士製薬工業

https://www.fujipharma.jp/

 

・HMG注射
HMG注射は、セキソビットやクロミッドと違い、薬の成分の中に卵胞刺激ホルモンの成分が含まれています。飲み薬で排卵が起きなかった場合や、体外受精や顕微授精のために複数の卵子を採取したい場合に使われます。

 

・HCG注射
HCG注射は、「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」と呼ばれるホルモン剤で、卵巣を刺激し、注射を打ってから24〜36時間以内に排卵が起きるという効果があります。
また、妊娠の継続に必要なプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌を促す効果があるため、人工授精後にHCG注射を行うケースもあります。

 

排卵誘発剤の注意点

排卵誘発剤は妊娠の成功率を上げてくれる心強い薬ですが、薬の効果を得るためには注意点もあります。排卵誘発剤を使うときは頭の片隅に置いていてください。また、排卵誘発剤を使うにあたり不安なことがあったら、お医者さんにしっかり相談するようにしてください。

排卵誘発剤を使用するときは医師に相談

■排卵誘発剤を使用した治療と通院について

排卵誘発剤を使用した治療によっては、毎日通院が必要になってくるものもあります。
例えば、7〜10日ほど毎日注射するHMG注射などです。
病院によっては、自宅付近の病院で注射や卵胞チェックだけができるシステムを導入しているところや、通院頻度を減らすための自己注射を用意している病院もあります。
不妊治療を受ける病院を選ぶときは、このように通院が頻繁になることも考えて、職場や自宅からの距離や診察時間をチェックしましょう。

 

■排卵誘発剤を使用した治療と多胎妊娠について

また、タイミング法や人工授精で排卵誘発剤を使う場合の副作用として、注射など効果の強い排卵誘発剤を使った場合は複数の卵子を排卵するため双子以上の赤ちゃんを妊娠するという多胎妊娠が起こりやすくなるということも覚えておきましょう。ただし、体外受精や顕微授精で使う卵子の採取のために使う場合は、複数の卵子が採取でき、複数の受精卵が出来た場合でも凍結保存ができ、子宮内には一つの受精卵のみを戻すことができるので、この副作用は気にする必要はありません。

 

■排卵誘発剤を使用した治療と副作用について

他にも、排卵誘発剤で刺激された卵巣が腫れてしまう卵巣過剰刺激症候群や子宮内膜が薄くなるなどの副作用がある場合があります。このような副作用が出た場合は、お医者さんに相談するようにしましょう。診察をした上で、投薬を中止したり、副作用の少ない排卵誘発剤に変更したりという対処をしてくれます。

妊娠するために必要な排卵誘発剤

 

妊娠するためには絶対に必要な排卵ですが、治療で排卵誘発剤を使用する際のメリット、デメリットを知り、不安なことはお医者さんに相談できるようにして、自分に合った不妊治療が受けられるようにしましょう。