妊活コラム/管理栄養士からあなたへ/季節野菜でビタミンもたっぷり妊活食(春野菜・夏夏野菜)

妊活コラム/管理栄養士からあなたへ

岡田明子先生執筆 妊活コラム管理栄養士からあなたへ

季節野菜でビタミンもたっぷり妊活食(春野菜・夏夏野菜)

>春の妊活食財と作用について『春野菜で妊活
>夏の妊活食材と作用にうつて『夏野菜で妊活

 
春野菜で妊活

春は、体も心も前向きに活動しやすく、妊活にもよい影響がありそうな季節ですね。

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冬にためこんだ老廃物を排出する手助けをしてくれる、デトックス効果の高い「春野菜」は、妊活にも役立つ食材が多いのをご存知ですか?
春野菜は、とても栄養価が高く妊活中に是非とり入れて欲しい食材です。
そこで今回は妊活に役立つ春野菜をご紹介します。

■デトックス効果が高い春野菜
デトックスとは、解毒や浄化という意味です。
現代の生活環境は、農薬や食品添加物、排気ガスなど普通に暮らしていても有害物質を自然と取り込んでしまっています。
このような毒素は、活性酸素の発生や便秘などにつながります。

また、いくら妊活によい成分を摂り入れたとしても毒素がじゃまをしてうまく栄養が吸収されません。
不要なものを排出して代謝を高めていきましょう。

春の食材

ふきのとうタラの芽セリなどの臭いや苦味のある春野菜はデトックス効果が高いので是非この時期に摂り入れていきましょう。

また緑色の野菜に含まれるクロロフィルには、小腸の有害物質を吸着して排出する働きがあります。

春野菜では菜の花がおすすめです。

菜の花には、葉酸やカルシウムなど妊活時に摂取して欲しい他の栄養素も多く含まれています。

■抗酸化作用が高い春野菜
精子や卵子を元気にするためには、抗酸化作用が高い食材がおすすめです。

春野菜では、スプラウト(新芽野菜)がおすすめです。
最近では、ブロッコリーやラディッシュなど様々なスプラウト(新芽)をスーパーでも見かけるようになりました。スプラウトはフィトケミカル(抗酸化物質)を多く含むので、サビない体作りには必須です。
根の部分を取り除けば、サラダにしたりスープに入れたりと包丁なしでも調理でき、クセのない野菜なので様々な料理に活用できます。

■疲労回復に役立つ春野菜
働きながら妊活に取り組んでいるご夫婦は特に、毎日忙しく疲労がたまっている方も多いのではないでしょうか?
春野菜はそんな疲れた体を回復してくれるのにも役立ちます。

アスパラガスに含まれるアミノ酸の1種の「アスパラギン酸」は、新陳代謝を活発にし、疲労回復や体力増進にも役立ちます。

■血流をよくしてくれる春野菜(新玉ねぎ)
冷えは妊活にとっては大敵です。
新玉ねぎに含まれている「硫化アリル」は、抗酸化や血流をよくしてくれるのに役立ちますので、冷えが気になる方は、是非積極的に摂り入れて欲しい食材です。この硫化アリルは水や熱に弱いのでサラダなどの生食がおすすめです。普段出回っている玉ねぎに比べ、新玉ねぎは辛味が少ないので、サッと水にさらせば生でも美味しくいただけます。
 
夏野菜で妊活

8月に向けて夏野菜が多く出回ります。夏野菜は、色が濃く見ているだけでも野菜からパワーをもらえそうですよね。そこで今回は「夏野菜と妊活」の関係をご紹介いたします。

栄養豊富な夏野菜

■妊活におすすめの夏野菜ベスト5
旬の食材は、一番栄養価が高く、体のリズムにも合っているので、食で体質を改善するためには一番簡単な方法です。
夏は暑く、汗をかきやすいので水分が多い野菜や、紫外線による活性酸素除去に役立つ抗酸化作用が高いものが多いことが夏野菜の特徴です。

私たちはもちろんのこと、赤ちゃんの体も毎日口にする「食べ物」からできています。
1日3回しか摂るチャンスがないのに、栄養がないものを摂るなんてもったいないと思いませんか?
今回は妊活におすすめの夏野菜ベスト5をご紹介していきます。

1.にんにく
にんにくの強い香り成分は「硫化アリル」というフィトケミカルの一種によるものです。
強い抗酸化作用を持ち活性酸素の除去や免疫力を上げることにも役立ちます。
硫化アリルは、ビタミンB1と一緒に摂ると吸収率がアップするのでビタミンB1を多く含む豚肉と合わせた、豚肉のにんにく焼きや豚しゃぶサラダのドレッシングにすり卸したにんにくを使用するのもおすすめです。

にんにくと豚肉

2.トマト
トマトの赤い色の成分であるリコピンには、強力な抗酸化作用があります。その他、体内でビタミンAに変わるβ‐カロテンやビタミンCも多く含むので卵巣や精子の老化防止には欠かせない栄養素が詰まっています。
最近では、様々な種類のトマトが出回っていますので味を食べ比べしてお気に入りのトマトを見つけるのもいいですね。

3.なす
なすの紫色はナスニンというアントシアニン系のフィトケミカルで活性酸素の除去に役立ちます。ナスニンは水に溶けやすいので、水にさらさずにそのまま調理するとナスニンの作用をまるごと摂り入れることができます。

ナスニンは水に溶けやすい

4.ピーマン
ピーマンには、体内でビタミンAに変わるβ‐カロテンやビタミンCを多く含み活性酸素除去に役立ちます。パプリカやししとうがらしもピーマンの仲間です。ビタミンCは本来、熱に弱いビタミンですが、ピーマンは果肉が厚いため熱による損失が少ないといわれています。β‐カロテンは油との相性が良いので、炒め物やオリーブオイルと和えたサラダなどがおすすめです。

5.アボカド
アボカドはビタミンEを多く含み、血流をよくしたり抗酸化作用もあります。アボカドは「森のバター」と呼ばれるほど脂質が多い食材なので食べ過ぎはNGですが、サラダやスムージーにしたりと色々なアレンジかきく食材です。切って時間が経つと変色しやすいのでレモン汁をかけておけば変色が防げビタミンCも補うことができます。

アボガドはビタミンCと一緒に摂取


☆「季節野菜でビタミンもたっぷり妊活食(春野菜・夏夏野菜)」を読んだザクロちゃんのまとめ☆
・春野菜は、妊活にも役立つ食材が豊富。
・普通に暮らしているだけで、有害物質の影響を受けているために、デトックスが必要。
・精子や卵子を元気にするためには抗酸化作用の高い食品を。
・夏には夏野菜が良い。
・ニンニク+ビタミンB1
・トマトやピーマンは体内でビタミンAに変わるβ‐カロテンや、ビタミンCも多い。
・アボガド(ビタミンE)+レモン(ビタミンC)で見た目も美しく。
ザクロちゃんのまとめ
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